読んだ全ての本についてブックレビューをしている訳ではないが、ブックレビューする本としない本がある。私の場合は、申し訳ないが、心に深く残ってしまっ た本はレビューされていない。それは、奥深くに入り込みすぎて、どこか一部だけをとらえて文章にすることができないからである。
この「検索は、するな。」もブックレビューできない本の部類に入る。幅が広く、材料が豊富で、しかも深い。
でも、ちょっと無理して書いている。それはなぜかというと、この本の良さ愉しさを誰かに伝えなければならないと感じているから。
あえて、この本をひと言で表現するなら「学んで、手に入れて、変えろ。」守破離だ。
著者の作品には「千円札は拾うな。」があるが、これも私にとっては印象的な本だった。「検索は、するな。」も系統的には同じ路線の本で、改めて捨てる事の重要性を説いていた。捨てるに加えて、本書で説いていたことが、継続することと考えぬくことだ。
すぐに出る目先の結果ばかりに注目するのではなく、やはり、自分の生き方の本質についてきちんと考え行動することが大事である事を教えてもらえた。
それにしても、安田氏の文章には説得力があり、世界観がしっかりしている。
目次
- すべては脳みそから始まる
- 自分の頭で考える
- 温泉はいらない、マグマが出るまで掘れ
- 伝える極意 感じるセンス
- 「好き」が決める、世界の行方