豊かさを求める人は計画を立てなさい。50年前も今もそれは変わらず。 本多静六「人生計画の立て方」

投稿者: | 2009/5/24 日曜日

仕事にしろ、趣味にしろ、家庭生活にしろ、人は誰でも日々計画を立て、それを達成しようと努めて活動しています。中には意識もせずこの計画を立てている場合もあります。

仕事を例に挙げると納期や期限もあるだろうからそれを達成するため、スケジュールを立て、課題を1つ1つクリアし、そして、最終的にその計画を達成するでしょう。

家庭生活でも、休日のショッピングを計画し、一緒に連れて行く相手や日程を調整し、事前に行き先や買うべきものを確認するといった計画を立てるでしょう。

このように私たちが活動するにあたって計画は切っても切れない関係があります。計画は私たちを豊かにするために必要不可欠な手段であるといってもいいかもしれません。

しかし、日々計画を立てるということをこれほどやっているのにもかかわらず、人生における計画を持っているという人は多くはないと思われます。

先述のとおり、仕事の納期を達成するための計画はあっても、自分の仕事人生における最終目標やその達成計画を持っている人は少ないでしょう。

これが、人生というスケールになると本当に一握りの人しか計画を立てているということはないと思います。

本日ご紹介の本は、この人生計画の有益性を説いた昭和27年に発刊された本です。

人生計画の立て方

多くの成功本が「夢や目標は紙に書きなさい。そしてそれを達成するために必要な事柄を小さく切り分け、1つ1つクリアしていきなさい。それはまさに階段を上がるように。どんどんと夢へと近づいていく。そしていつしか夢はかないます。」と述べています。何の努力もせず、計画も持たず、ある朝起きたら億万長者だった!なんて方法はまずもって無いのです。

このように計画と言うものの有益性はみんな承知しています。ただ、本書はそれを人生というスケールで説いているといった本であることも大きな特徴です。

人は皆計画を立てるもの。それを人生編にする。

人生を4期のコースに分割する。教練期(6〜20歳) 勤労期(21〜65歳) 奉仕期(66〜85歳) 楽老期(86以後)

計画のサイクルは、1日-1月-1年-5年-10年-20年-それ以上 とし、常に見直すこと。

成功者は時を味方にする。時を見る。しこみて時を待つ。

専心その業に励むこと。

人生の大半を過ごす仕事の選び方も重要であるが、ひとたびそれを選択したら、専心し趣味化する。専心してやればやるほど楽しくなるはずである。

逆に転身は専門性も磨かれない。転身による経験を選択する場合は回数をこなす必要がある。転身それ自体は勇気ではない。

なお、人生の目標が明確であり、目標達成のため学ぶという転身であれば、これは良しとなるのではないでしょうか。

貧乏は買ってでもしろ。

質素倹約に努めなさい。特に貧乏は若いうち幼少のうちが良い。

なお、著者は給料の1/4とボーナス等の臨時収入は必ず貯蓄するという倹約貯蓄論「1/4貯蓄法」の提唱者であり、これについては、不朽の名著と言われる「私の財産告白」で詳しく紹介されている。

コツコツと一つのことを完成させていく。

完成は自身を生み、自身はさらに大なる完成を生む。コツコツは勝つコツですね。

付き合い論

福沢諭吉いわく「若くして長上に交わり、年老いて若い人に交われ」

自分の生活や人生を豊かにしようと思うならば、その早道は計画を立てることに尽きる。私も手段ばかり求めて大事な部分を見失っているのを改めて思い知った。

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